簿記3級の勉強を始めたんだけど、家事・育児・仕事で忙しいし、モチベーションが上がらなくって…。
簿記3級は、本当に役に立つのかな?
役に立つ理由がハッキリしないと、モチベーション保ちにくいですよね。
実際に簿記3級を勉強・取得してみてわかった、役立つ理由とエピソードをお伝えしますね。
この記事の書き手は、
- メーカー人事歴9年
- 簿記知識ほぼゼロから独学で勉強
- 簿記3級1発合格、2級勉強中
という感じです。
- 簿記3級が役に立つ理由が知りたい
- 簿記3級の勉強のモチベーションが下がっている
- 簿記3級が自分にとって役に立つか知りたい
参考になれば、うれしいです!
簿記3級とは
実は、簿記には3種類あります。
主催や対象者が異なりますが、一般的に社会人や大学生や受験するのは、「日商簿記3級」です。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
※引用:商工会議所HPより
簿記3級とは、商業簿記の知識があり、その知識を実務で活用できることを証明できる資格です。
簿記3級が役に立つ理由
簿記3級は、一般的に100時間勉強時間が必要と言われています。
一夜漬けでなんとかなる資格ではないからこそ、モチベーションを保つのが難しいと思います。
次のようなことを守るために、簿記3級役に立つ理由を紹介します。
- 簿記3級の勉強を挫折させない
- モチベーションを維持する
簿記3級の勉強を投げ出しそうになったら、ぜひ次の3つの理由を思い出してくださいね。
お金の知識が得られる
簿記3級の知識は、なんといってもお金の知識が身につくことがメリットです。
日本の経済は資本主義で、個人が自由に土地やお金・道具などの資本を持ち、商売できる仕組みになっています。
簿記は「お金やモノの出入りを記録するためのルール」を学ぶので、日本経済の仕組みが理解できるようになります。
日本で暮らす私たちが日本語・国語を学んできたように、資本主義で生活するには簿記の知識を学ぶことが大切です。
特に「日本の金融教育は、海外よりも遅れている」と言われているので、お金に困らないために知識をつけることは重要です。
仕事に活かせる
簿記3級の知識は、仕事のいろんな場面で活かせます。
例えば、
- 営業職 ⇒ 取引先の財務状況を把握して、的確な提案
- コンサル業 ⇒ 顧客企業の分析に簿記の知識が必要
- 管理職 ⇒ 経営・財務状況をもとに資金管理や事業計画の作成
といった場合があります。
簿記3級で学ぶ財務諸表が読めると、経営状況の分析・仕事の提案ができるようになりますよ。
就職・転職に有利
簿記3級は、就職・転職にも役に立ちます。
応募した企業に何名か候補者がいた場合、同じ条件であれば簿記3級を持っている方が選ばれやすいためです。
なぜなら、
- 簿記3級の知識を仕事に活かしてくれる
- 簿記3級を取得した実績
- スキルアップをしているという自主性
を評価してくれる可能性があるからです。
経理や会計事務所の就職・転職には簿記2級以上の知識が必要な場合もありますが、一般的な就職・転職には十分有利と言えるハズです。
簿記3級が役に立ったエピソード
実際に簿記3級の勉強・取得をしてみて、役に立ったと感じたエピソードをお伝えします。
リアルな声が伝われば、うれしいです。
資産形成ができるようになった
簿記3級が役に立つと感じたエピソードのひとつは、資産形成ができるようになったことです。
簿記3級を学ぶまでは、お金・金融知識がほとんどありませんでした。
勤務先で企業型確定拠出年金(iDeCoの企業版)があったものの、正直仕組みがよく分からず適当に運用していました。
簿記3級を学んで最低限のお金の知識が身についたおかげで、NISAやiDeCoなどの税制優遇のある投資ができるようになりました。
資産形成をすることで、お金の不安も減りました!
お金の管理に役立った
簿記3級が役にたったと感じたエピソードの2つ目は、お金の管理に役立ったことです。
家計管理は、「自分」という会社を管理することです。
お金の不安をなくすためにも、「自分」という会社の経営状況を見直してよくしていかなきゃ!と思いました。
簿記3級で学んだ知識を活かして、
- 「資産・負債・費用・収益・純資産」を家計にあてはめて整理
- 固定費・変動費の把握や見直し
- 投資や節税の勉強・実践
をすることで、家計がラクになっています。
実際に簿記3級取得後にすぐ見直した固定費だけでも、年間30,264円削減できました。
これだけでも十分に受検費用の元が取れたので、役に立ったと感じましたよ。
数字に強くなった
簿記3級が役にたったと感じたエピソードの最後は、数字に強くなったことです。
私自身、文系大学出身で数字に苦手意識がありました。
とはいえ簿記3級で使うのは、小学校で習う【+-×÷】だけで難しい公式もありません。
ルールさえ理解すれば、電卓を使って解くことが出来ます。
簿記3級を学ぶなかで、何度も練習問題や試験対策を解いたので、数字への苦手意識がなくなりました。
そのおかげもあって、物事を判断するときに数字を使って考えるクセがつきました!
「一生役に立つクセがついたな」と実感しています。
「簿記3級が役に立つ」とはいえ、あえてデメリットを挙げるなら
「簿記3級が役に立つ」と言われても、デメリットの1つや2つはあるんじゃない…?
といった意見もあると思うので、デメリットについても考えてみました。
簿記3級が役に立たない・デメリットになるパターンを紹介します。
時間がかかる
簿記3級のデメリットの1つは、時間がかかることです。
一般的に、簿記3級の勉強には100時間必要と言われています。まとまった時間が必要になるので、時間を確保するために他のことをやめる必要があります。
優先順位によっては、簿記3級の勉強よりもやりたいことがあるかもしれませんね。
金の不安をなくしたい・経済的に豊かになりたい人は、
- 家計管理を見直すキッカケにする
- 就職や転職を有利に進める
- 仕事や副業で活かす
といった目的を持って簿記3級を学ぶと役に立つにちがいありません。
お金がかかる
簿記3級のデメリットの2つめは、お金がかかることです。
目安として、簿記3級を取得するためには、
- 教科書や問題集などテキスト代 ⇒ 1,500円~5,000円程度
- 通信講座などの受講料 ⇒ 10,000円~30,000円程度
- 受験費用 ⇒ ネット試験3,300円+事務手数料550円
などのお金がかかります。
最低限の費用としても受験費用の4,000円弱はかかるので、それ以上のリターンがないと「お金がかかる・高い」と感じるでしょう。
私の場合は、資産形成・家計管理見直し・数字で考えるクセが身に着いたという点でリターンが大きかったです。
「簿記3級を学んだあと実践に結び付けられるかどうか」で、役に立つかどうか決まるハズです。
簿記3級の取得費用で悩んでいる方は、次の記事も参考にしてください。


簿記3級が役に立つ仕事
日常生活だけでなく、簿記3級が役に立つ仕事も紹介します。
企業の経理部門
企業の経理は、
- 経営状況を把握し、財務諸表を作成する
- 利益計画や原価管理・改善をする
ことが求められます。
経理部門の事務や担当は、最低限の知識として簿記3級のレベルが求められるでしょう。
会計事務所
会計事務所は、個人・法人から専門的な会計処理を任されます。
事務や補助スタッフは企業の経理担当と同じように、最低限の知識として簿記3級のレベルが求められるでしょう。
新卒で会計事務所に勤務していた友人も、実務をこなしながら【簿記3級→簿記2級】のステップで学んでいました。
小売業
小売業は、簿記3級に出てくる「モノを仕入れて販売する」という流れが最も強くあらわれる業種です。
業務の中で直接簿記の知識が必要なかったとしても、自社の経営やサービスをよく理解するために、役に立ちます。
簿記3級を役に立たせるために大切なこと
あなたはきっと「簿記3級を取得するからには、役に立たせたい!」という思いをもっているハズです。
ただの資格マニア・ノウハウコレクターになってしまわないために、役に立たせるために大切なことをお伝えします。
日常で生かせることを探す
簿記3級の取得はあくまで通過点であって、ゴールにしないことは大切です。
合格や取得が目標になってしまうと、そのあと役に立つ可能性が低くなるでしょう。
- 仕事や副業で活かす
- 就職や転職を有利に進める
- 家計管理や資産形成をする
など、具体的な実践を考えておくことはとても大切です。
ゴールを見失わない
簿記3級取得後の具体的な実践や日常で活かせることを決めたら、忘れないことも大切です。
あるあるなのが、目的と手段がぐちゃぐちゃになってしまうパターンです。
例えば、
- 「簿記3級で最低限のお金の知識を身に着けて、家計管理をする」が目的だったのに、「合格したことに満足して、何もしない」
というパターンです。
「簿記3級に合格できただけでも良かった」という考えになってしまうと、もともとの目的を見失っています。
簿記3級を役に立たせるためには、ゴールを見失わないこともとても大切です。
まとめ
簿記3級のモチベーション下がってたけど、役に立つ理由やメリットを見失ってたみたい。
伝えてくれた内容をヒントに、改めて役に立つ理由を考えてみるね!
参考になれば、うれしいです!
忙しい中大変ですが、これからも頑張っていきましょうね!
いかがでしたでしょうか?
簿記3級をせっかく勉強するなら、ひとつでも多く役に立つことを願っています。
あなたのヒントになれば、うれしいです。これからも一緒に頑張っていきましょう!