今度、転職の面接があるんだけど、緊張するなぁ。
NGワードを頭に入れて練習してるんだけど、いまいちピンとこなくて。
面接練習、頑張ってますね!
覚えた内容をそのまま話そうと思うと、忘れたときに頭が真っ白になりますよね。
「どういうポイントに気を付けたらいいか?」という本質を理解すれば、スムーズに話せるようになりますよ。
この記事の書き手は、
- 人事歴9年
- 新卒~中途まで幅広い採用経験アリ
- 転職経験1回
という感じです。
- 転職の面接でのNGワードが知りたい
- 転職の履歴書・職務経歴書のNGワードが知りたい
- 書類選考、面接の合格率を上げたい
参考になれば、うれしいです!
転職でのNGワードとは?
転職するとき、企業と応募者はどんな立場でしょうか?
- 企業⇒お金(お給料)を払う代わりに、良い人材を採用したい
- 応募者⇒お金(お給料)をもらう代わりに、自分自身の価値を提供する
応募者は企業にとって良い人材と知ってもらうために、自分の価値をアピールしなくてはいけません。
そのときの大切な考え方が
- どんなスキル・経験が生かせるのか
- どんな強みが生かせるのか
- どんな熱意やマインドを持っているのか
という、他者貢献の視点です。
反対にNGワードというのは、基本的に自分視点の考え方です。
- 残業はしたくない
- ボーナスはたくさんほしい
- 楽で簡単な仕事がしたい
などなど…。
同じ経験をしていても、伝え方ひとつで損をする可能性がありますよ。
他者貢献の視点で、伝えるようにしてみましょう!
転職でのNGワード:仕事内容
ここからは内容別に、NGワードを見ていきます。
言い換え例もあるので、参考にしてくださいね!
接客だけはしたくない
自分視点:「接客だけはしたくありません。」
相手に素直に伝えることも大切ですが、合格してもない段階であえて伝える必要はありません。
「したくない仕事がある=好き嫌いで仕事をしない人」と判断される可能性がありますよ。
他社貢献:「経理スキルを活かし利益貢献できる事務がしたいです。」
自分の強みやスキルを生かして、「どんな仕事をしたいのか?」を伝えることによって、強みと熱意を一緒に伝えられます◎
仕事内容はなんでもいい
自分視点:「仕事内容はなんでもいいです。」
「なんでもいい=なんでもやる」という意味かもしれませんが、投げやりな印象に感じます。
「なんでもいいならウチの会社じゃなくてもいいよね?」と思われてしまいますよ。
他者貢献:「業務効率化のためのシステム導入に興味があります。」
求人内容を見て、気になった仕事内容について調べておきましょう。
どういう業務に興味があるのか伝えることで、意欲がアピールできます。
転職でのNGワード:待遇
転勤はしたくない
自分視点:「転勤はしたくありません。」
求人内容に転勤があるかどうか記載があります。転勤の可能性も含めて働いているので、1人だけワガママは通用しません。
絶対に転勤したくない場合は、最初から応募を控えましょう。
他者貢献:「現時点では転勤可能です。」
大企業や全国に拠点がある場合は、転勤の可能性がある会社は多いです。
将来的に「子供が生まれた」「親の介護が必要」など、家庭の事情で転勤が難しくなったときに考えればOKです。
転職でのNGワード:勤務形態
ワークライフバランスを大切にしたい
自分視点:「ワークライフバランスを大切にしたいです。」
「ワークライフバランスを重視=プライベートを優先したい」という印象を持たれる可能性も。これでは、仕事に対する熱意は伝わりにくいでしょう。
他者貢献:「タスクに期限を設定し、計画立てて進めます。」
ワークライフバランスについて伝えたい場合は、「バランスをを保つために、どのように仕事を進めたいのか?」というポイントで伝えるのがオススメです。
残業はしたくない
自分視点:「残業はしたくありません。」
求人内容に残業の平均時間も記載があります。
自分の許容範囲を超えている場合は、最初から応募をやめておきましょう。
他者貢献:「できます。同時に業務効率を上げる工夫を検討します。」
残業時間も含めて働くことが出来る場合は、しっかり伝えましょう。
とはいえ、残業ばかり続くことは企業にとってもいいことではありません。「残業を減らすために工夫する意欲」も伝えると主体性がアピールできます。
転職でのNGワード:志望動機
縁の下の力持ちとして貢献したい
自分視点:「縁の下の力持ちとして活躍したいです。」
縁の下の力持ちとは、目立たないところで苦労や努力をするという意味です。
「積極的に提案する」「主体的に行動する」ような目立つことはしないという受け身なイメージを持たれる可能性があります。
他者貢献:「当事者意識を持って取り組みます。」
「営業事務」「サービス部門」のような他部門を支えるような部署であっても必ず目標があります。
「支える」というニュアンスより、「目標に対して当事者意識をもって進めていく」ことを伝えた方が、前向きに仕事に取り組んでくれる姿勢が伝わります。
紹介で受けました
自分視点:「紹介で受けました。」
相手に志望動機が全く伝わりません。
紹介で受けたにせよ、「なぜ受けたいと思ったのか」「どういうところに興味や魅力を感じているのか」伝える必要があります。
他者貢献:「事業立ち上げの経験を活かし、プロジェクトに参加したい」
志望動機は必ず聞かれます。
自分自身のスキルや経験を活かし、企業に提供できる自分の価値を伝えましょう。
転職でのNGワード:退職理由
前職の会社の悪口
自分視点:「ブラックだったので辞めました。」
仮に、「仕事量が多く人間関係が良くない職場だった」としても選んだのもあなた自身です。
ただ悪く言うだけでは、同情されることはあっても雇いたいと思ってもらえる可能性は低くなります。
他者貢献:「生産性向上の提案をしましたが改善されなかったので」
会社は、職場で何か問題があった時ただ文句や愚痴を言う人ではなく、課題解決できる人材を求めています。
起きていた問題に対し、どのように向き合ったのかをしっかり伝えるようにしましょう。
給料や休みへの不満
自分視点:「給料が低かったので」
給料や待遇への不満が本音だとしても、「満足していない=会社からもらうことばかり考えている」と思われる可能性があります。
また転職のきっかけとなる退職理由⇒志望動機の繋がりが感じられず、全体を通してのアピールが弱くなってしまいます。
他者貢献:「成果が反映される人事評価がある企業で働きたい」
給料や待遇の希望がある場合は、しっかり自分自身が成果を出す姿勢を伝えましょう。
結果を出すための取り組みや行動ができる人材であれば、企業も納得してくれるはずです。
転職でのNGワード:質問
業務内容や休みなど公表されている内容
自分視点:「休みはどれくらいありますか?」
求人内容や企業HPに書かれている基本的な内容を聞くのはNGです。
簡単な内容も調べてこないようであれば、仕事も手を抜くような人だと思われるでしょう。
他者貢献:「チーム内での役割分担ついて詳しくお聞きしたいです。」
質問は、求人内容には書かれていない具体的な質問をしましょう!
特に、条件面ではなく仕事内容を詳しく聞くことで、仕事への意欲が高い人だとPRできます。条件面は、内定後に聞くようにしましょう!
質問をしない
自分視点:「質問はありません。」
本当に受かりたいと思っていた場合でも、「質問がない=興味がない」と思われる可能性が高いです。
また自分から知ろうとする意欲がないと、仕事への姿勢も受け身だと思われるでしょう。
他者貢献:「面接でのお話を伺って3点お聞きしたいです。」
面接は、企業のことをより深く知る場でもあります。事前に最低でも3つは質問を用意しておきましょう。
面接の会話のやりとりで質問が解決してしまった場合は、その旨を伝えるか、新たに出てきた疑問をたずねてみましょう!
おわりに
他者貢献の視点で話すって大切だね。
言い方ひとつで変わるから、相手視点で伝えられるようにやってみるね。
自分のことを聞かれると、つい自分中心の考え方を話してしまいがちです。
相手中心・他者貢献の視点はとても大切です。面接応援してますよ!
いかがでしたでしょうか?
「あれを言ってはいけない…」「これはNGワードだから…」と考えるよりも、他者貢献するという本質を理解して話すことがオススメです。
とはいえ面接は面接官との相性もあります。一喜一憂しすぎることなく、転職活動していきましょう!